不登校のはじまり −−Y君の場合 −−
      2006.10.29


先週の水曜日、Y君から連絡がありました。
「勉強を教えてください。」

毎週月曜日にいっしょに勉強することにしました。
時間は、午前10時半からがよいとのことでした。

Y君が学校に行くことを諦めたことがわかります。

もう1ヶ月も前のことになります。Y君のお母さんから相談を受けました。
”先週から学校に行けなくなりました。どうしたらいいのか”と。

話を聞いてみれば、明らかにいじめが原因とわかりました。
些細なことを口実に殴られたり、大勢に取り囲まれて殴られることがあったそうです。
先生にも、度々相談したそうですが、原因は、Y君の性格にあるといって、真剣に受け止めては貰えなかったとのことでした。

相談を受けて、お母さんと一緒に担任の先生に会いました。
これまでの事情を説明し、Y君の思いを受け止め、問題解決に取り組んで欲しい旨、申し入れました。
しかし、学校の取り組みは、全く進みません。この間、Y君は学校を休みつづけていました。

時には、自暴自棄になり、
”僕なんか、いないほうがいいんだ。死んでしまいたい。”というほどまで、苦しんでいました。
ともだちに励まされ、先々週の水曜日、先生に話すために学校へ行きました。
しかし、先生からは、その時の服装を注意されたのと、中間テストを受けるかどうかということだけでした。

Y君が学校を休んでいることにも、今日、どんな思いで学校に来たのかにも、まるで、関心がないかのような言動です。
その後も、2度ほど家庭へ訪問がありましたが、テストを受けるか受けないか、三者面談はどうするかなど、事務的なれんらくだけで、Y君にも会うこともありません。

先週の金曜日、学年主任の先生が不登校担当の先生と一緒に家に来られました。
ともだちとの関係(いじめ)はどうするか、自分で解決できるか、といわれたそうです。
Y君は、”はい”と答えたそうです。
”では、先生達は、待っていたらいいんだね。”と言って言って帰られたそうです。

いじめの問題に1人で立ち向かえというものです。
何度も何度も訴えているのに、問題はY君の性格にある。性格を変えなければ駄目だ、といじめから目をそらし、
服装や髪形については、厳しいほどの指導があるのに、いじめ解決は、本人に任せてしまう。

これが、教育的な指導というものなのでしょうか。

自分の思い、悩み、苦しみを受け止めてくれない学校に、どうして行くことができるでしょうか。