思春期・反抗期と親子の関係作り


中学生になると、不登校の数がぐんと増加します。
中学生の時期は、ちょうど、思春期の入り口にあたります。
不登校と思春期は、なにか関係がありそうな気がします。

思春期は、子どもの成長にとって、とても大切な時期です。この時期は、子どもから大人への過渡期であって、自我の形成が大きく進む時期です。
そして、それとともに心身ともに社会的な自立(言い換えれば、親からの自立)への力を身につける時期でもあります。
これは、人として成長していく上で、誰もが通らなければならない過程です。
この自我の形成こそが、よく言われる”自分探し”なのです。

反抗期とは、思春期と同じ意味で考えてもいいのですが、自立への”もがき”が親や大人への反抗的な態度として現れることがあるから、そのように呼ばれているのです。(ちなみに、尾崎豊の歌には、思春期の子ども達の激しい心の動きや様子が描かれています。)

この時期は、親や大人など、指図したり、束縛したりするものに対して反発を覚えることがあります。自分のことは自分で決めたい、自分の考えでやってみたいという気持ちが強くなります。しかし、まだ働くこともできないし、自分ひとりで生活もできません。自分の未熟さと自立への欲求がぶつかり合って、精神的にとても不安定な状態になります。その思いを、親や大人へぶつけることがあります。

その現れ方は、一人ひとり違います。まったく反抗期の様子を見せない子もいますし、服装などによって表現する子もいます。行動や態度で表す子もいます。静的であったり暴力的であったり、実に様々です。

この時期になると、親と子の関係も、これまでと同じようにはいきません。子が親に求めていることが根本的に違うのですから。そのことを理解できず、いつまでも”子どもだから”と思って接していると、親の思い通りに行かず、子どもは親からどんどん離れていってしまいます。

子どもの人格を認め、子どもの意見や意思を尊重する関係を作ることが求められている時期でもあります。親の思いは思いとして子どもに伝えることは大事なことですが、その判断は、子どもに委ねるという親子の関係(信頼の関係)が大事だと思われます。

この時期、子どもは、親や大人とぶつかり合いながら、自分とは何か、社会とは何か、生きるとは何かなど、これからの自分の人生を支える土台となるものを学び、考え、作っていくのです。

”自立へのもがき”を通して、子どもらは成長していきます。