2004年不登校数90人をどう考える
2004年は、亀岡市が不登校ゼロ宣言をした年です。
亀岡市の2004年度不登校数、小学校27人、中学校63人、計90人。
前年度比、小学生11人増、中学生12人減。
6月22日の京都新聞の記事によると、2004年度の亀岡市における不登校の児童生徒数は、小学生27人、中学生63人の計90人にを数えると言います。また全国の不登校数は、約12万6000人とありました。
昨年まで2年間不登校数は、2001年度の13万9000人の最高時に比べて1万3000人(約1割)減少しました。文部科学省は、この傾向をとらえて、不登校は、減少過程に入ったと評価しました。(2005年2月28日不登校全国フォーラム)
亀岡市でも、小学生の不登校数は、2001年の35人をピークに、21人、16人と減少傾向を見せていました。中学生の不登校数は、(2002年に増加がありますが)1998年の111人をピークに緩やかな減少傾向を見せていました。
亀岡市においては、亀岡市議会6月議会において、議員の質問に答えて、亀岡市教育委員会教育長は、不登校を限りなくゼロにする取り組みをしていると豪語しました。
結果は、上記のとおりです。中学生の減少傾向は維持しましたが、小学生は6割増となりました。総計での減少傾向はいったん停止し横ばいとなりました。1年間で結果が出るとも思えません。今後の経緯を見守っていきたいと思います。
同記事の中に、不登校の相談件数と不登校への対応についても書かれていました。
亀岡市教育研究所に寄せられた相談件数は、2004年度は、416件あり、前年度に比して5件増ということだそうです。相談の中心は不登校についてだそうです。
また、不登校への対応としては、2003年度から、亀岡市スクーリング・サポート・ネットワーク協議会を設置し、不登校への対応の仕方などのマニュアルを作成し、関係機関に配布したこと。インターネットを通じて、指導員や職員と不登校の児童生徒がコミュニケーションを図れる取り組みを始めたことなどが紹介されていました。
昨年度の研究所の談話では、初期対応の大切さや不登校を出さない取り組みの大切さが強調されていましたが、今年の教育研究所の副所長の談話は、「不登校といっても、その要因は千差万別。家庭の中で悩みを抱えないで、周囲の人に相談してほしい。」としたうえで、「それぞれのケースに応じてきめ細かいサポートをしていく必要がある。」というものでした。昨年よりもトーンダウンしているようです。
全国調査によりますと、不登校になった子どもたちの内、4人に1人は再登校(学校復帰)しているそうです。亀岡市でも、昨年、不登校の子どもたちが適応指導教室に通えるようになったり、登校できるようになった子どもたちがいます。その子の抱えている課題と状況に応じた手だてによって学校へ行けるようになる子は多くいます。
その反面、いじめや暴力によって学校へ行けなくなった子に対して、適切な指導や援助が行われず、本人の弱さに課題があるかのような対応がされたり、子や親の声に耳を傾けず、「親が変われば、子どもは変わる。」とか、「本人が精神的に強くならなければ。」というような画一的な対応が行われていることが多くあります。
亀岡市スクーリング・サポート・ネットワーク協議会が作成された「不登校児童生徒への対応」というマニュアルが、今後、学校現場で活用されると思いますが、残念ながら同マニュアルには、不登校のきっかけや要因の重要な部分を占めるいじめについては言及されていません。また、不登校の子や親の声や思いにどれだけ耳を傾けられたかも、呼んでみて疑問に思う次第です。
副所長の言われる通り、不登校の要因は千差万別です。ならば、その対応も千差万別でしょう。目の前の子の声に耳を傾け、その心に寄り添いながら関わっていただけるよう切に願うものです。