悲しい事件を起こさないために
   不登校の子と親に寄り添う人間味ある対応を!
   親の会を紹介してあげてください!

    −−東京・世田谷区 中学2年生 放火事件−−


3月9日(木)深夜
東京都世田谷区で、中学2年生の少年が、自宅に放火。

2才の妹が死亡し、両親が重傷を負う。


またもや、少年による悲惨な事件が起きました。
この少年は、中学1年生の後半から不登校だったいいます。
今回の事件の背景には、不登校の子と親との関係のもつれがあるといいます。

ここ数日間の少ない情報をもとにしてですが、この事件を考えたいと思います。


1.経過 

  ・両親の離婚(小学1年のとき)
       母親と暮らす
  ・中学1年生 

         いじめにあう・友達とけんか(9月下旬)
       野球部でのトラブル

           「ちゃんとしろ。」などと言われる。

           友人同士で解決を図った。(中学校の説明)

         

       その後、不登校になる。(2005年秋ごろから)
  ・中学2年生

       
       母親との関係  母親は、学校へ行け、という

            そんな母親に対して、物を投げたり、暴力を振るったりする。

        
       家庭内暴力で、母親、手を焼き、警察に連絡(12月)

       東京都児童相談センターで保護される。(2006年12月から1月20日、父親の元にいくまで)

       本人の希望で、父親の元に引き取られる。(2006年1月下旬)

      転向した学校へは休まず登校する。

               1番早く登校。

               休み時間も、予習復習をしていた。

      2月後半から、遅刻が増える。


  ・3月8日朝、父親から、学校へ行けと叱責される。

          家の外へ引きずり出される

                    (殴る、ける)


  ・3月9日午前1時半ごろ、家に放火。

2.少年の語る動機(あくまでも警察からの情報)

  ・学校へ行け行けと言う父や母が憎かった。
  ・困らせてやろうと思った。
  ・自分を信用してくれなかった。
  ・殴ったりけったりする父への恨み
                       などなど。
  
3.この事件をどう考えるか

  (1) いじめやトラブルへの対応
       いじめやトラブルに対して、当事者間で解決したと、中学校関係者は言っているが、その後、少年が不登校になっていったことからして、対応が適切であったのかどうか。
  (2) 不登校への対応
       母親も、父親も学校へ行かせることにこだわる。
          それに対して、少年は、
                        母親には、暴力で応え。
                        父親には、従順さで応えている。
          力関係による親子の関係が垣間見られる。
          力では勝てない父親に対して、今回の行動。
  (3) 児童相談センターの対応
       少年の希望によって父親に引き取らせているが、適切であったのか。
       精神科での診断あるいは治療の必要性を認めながら、父親をはじめ家族への状況説明はできていたのだろうか。
        (引き取った後、父親が少年に対して力ずくで関わっていることからの疑問)
  (4) 転校後の対応
       事情を理解した上での、受け入れだったのか。
       家庭との連絡は取れていたのだろうか。
       (登校や学校での少年の様子が、父親に伝わっていれば、父親が少年を疑うことはなかったかもしれない。)

4.何よりも残念なこと

  事件を起こした少年が、どれだけ精神的に追い込まれていたかは、学校へ行けなくなったこと、母親に対して暴力をふるっていたこと、
  精神科で診察を受ける必要性が生じていたこと、などから推察できます。

  そうした少年に対して、児童相談所の保護や推進会の面談などがとられた措置でした。

  母親も、父親も、学校に行かせることにこだわっていました。

  少年には、自分を信じてくれる人がいなかったのではないでしょうか。
  また、信じていい人がいなかったのではないでしょうか。

  少年は、一人で悩み追い詰められていったのではないでしょうか。
  そして、お母さんも、お父さんも、我が子を信じられないほどに追い詰められていたのではないでしょうか。

  学校や、児童相談所は、そんな親や子に寄り添う対応ができていたのでしょうか。

5、悲しい事件を、起こさないために

  いじめがあったとき、何よりも子どもが求めているのは、自分を信じ支えてくれる人がいること。
  不登校になったとき、何より子どもが求めていることは、不登校の自分をわかってくれる母親父親。

  でも、母親も、父親も、どうしたらいいかわかりません。
  母親も父親も支えが欲しいのです。

  子どもを学校に行かそうとか、何とかしようとなんて思わなくてもいいから、
  いっしょに悩める親の会を紹介してあげてください。

  形ばかりの指導よりも、
  いっしょに語り合える親の会を紹介してあげてください。

6.親の会を紹介してあげてください

  不登校への対応が、いろいろ為されていますが、親の会ほど役に立つところはありません。
  親の会を知らせてあげてください。

  そうすれば、親は子に寄り添うことができます。
  親は子どもを信じることができます。

  そして、子どもは元気になります。

  どんな施策よりも、親の会が1番です。
  親の会を紹介してあげてください。