再登校指導は、学校の「教育放棄

                  2005.9.28       



 京都新聞の読者欄の「窓」に校則による頭髪服装規制に対する意見が載りました。内容は規制に対する批判でした。それに対していくつかの意見が寄せられました。「校則は、学校の憲法だから守って当然」という意見や「仕方がないが、子どもの声も聞いて」という意見などです。また、新聞社のコメントには、「校則問題が潜在化しているのでは」と書かれていました。以下は、それに対して、私が投書した意見です。9月27日付で京都新聞「窓」欄に掲載されました。


    子どもの声を運営に生かそう  
                 野中 博善

   「窓」に寄せられた声に見られるように、「再登校指導」「校則」についての意見は様々です。しかし、教育的見地からの議論は、既に積み上げられ、決着をみています。
 
  「個人の身体や好みに関わることを細々と規制するのはよくない。」これは、文科省や全国中学校・高校校長会の見解です。国連の子どもの権利委員会や弁護士会も是正の勧告を出しています。 
 
  しかし、学校現場では、一向に改善されません。むしろ服装、頭髪規制が常態化しています。批判することさえ虚しくなるような状況にあります。  
 
  不登校だった少年が、体育祭を見学するために学校に行きました。もちろん制服を着て。しかし、「今日は体操服での登校だから、着替えて登校し直しなさい。」と指導を受け、家に帰されました。
 
  再登校指導の中で起きたことです。また、子どもを学校から排除して「秩序を回復した」学校もあります。学校の教育的機能の喪失を感じずにはいられません。
 
  全国的に見ると、子どもの声を学校運営に生かそうと教師・親・生徒が意見を出し合い学校作りを進める三者協議会の取り組みが始まっています。広がることを希望します。