有名私立大付属小学校・中高一貫校を考える
これは誰が通う学校
2005.9.16
「教育改革」の名の下に、高校の統廃合、「中高一貫校」の新設、「有名私立大学の小学校経営、株式会社の教育への参入などが展開され、今、学校のあり方が、大きく変わろうとしています。
教育の規制緩和、学校のスリム化など、経団連等経済界が要求してきたものを政府、文科省が推進しているものです。
京都の有名私立大学の小学校経営は、新聞やテレビでも幾度か取り上げられています。学費は、初年度150万円必要なのだそうです。校舎や施設設備は、それはそれは立派なものです。
なんと給食は、一流ホテルのレストランが担当するのだそうです。また、ある小学校では、送迎用のコンコースが整備されるそうです。いったい、どのような子ども達が通うのでしょう。
S町では、S高校が中高一貫校として中学校を併設することになりました。多くの人々は、今あるS中学校とS高校が連絡して「中高一貫校」だと考えたそうです。しかし、実際は、S高校の下に新しい付属中学校が新設されるのです。
町内に2つの中学校ができるのです。1つは、従来の町内の誰もが通う公立中学校として、もう1つは、京都府内から選抜されてきた生徒の通う中学校です。津町、一段格上の学校が作られるのです。
その一方で、30人学級の願いは、人件費抑制のため無視されました。また、生徒数減を理由に高校の統廃合が、父母や生徒の声も聞かずに進んでいます。
1%のエリートがこの国を引っ張って行く。非才、凡才、無才の者は、実直な精神だけを養っておけばいい、つまり、黙って従うだけでいい、と言ったのは、前教育課程審議会会長の三浦朱門氏だが、その通りの「教育改革」、教育政策が現実に進行しています。
先に見たとおり、金持ちや一部の選りすぐられた者(これも小さい時から金を掛け英才教育を受けた者だが)が、十分な設備や環境が保障された学校で教育を受けられ、他の多くの子どもは、ほどほどの教育を受けるという状態が意図的に作られているのが、「教育改革」なのです。