意欲と希望の少ない日本の高校生!?
  ー 日米中韓の高校生の比較意識調査ー    2006.3.03


日本青少年研究所が、日米中韓4カ国の高校生の比較意識調査を行いその調査結果を発表しました。
調査項目は、関心事、悩み事、現在の希望、友人関係、親子関係など14項目に上ります。

1.関心事
  米国の高校生では、関心の高い方から、友人関係、進路、家族となっています。
  中国の高校生は、進路、友人関係、勉強や成績、韓国では、進路、友人関係、家族、さらに、お金、コンピューターが続きます。
  日本の高校生は、1番高い関心事が、漫画や音楽などの大衆文化で、友人関係、進路が続き、さらに、携帯電話やメールが高い関心事となっています。

  進路、友人関係は、各国の高校生に共通ですが、関心事のトップが漫画や音楽などの大衆文化だということは日本の高校生の特異性を示しています。

2.悩み
  各国の高校生とも、勉強や成績、進路の悩みを上位に上げています。
  さらに続く事柄として、米国の高校生は、忙しすぎることを上げ、中国の高校生は、趣味を楽しむ時間が少ないことを悩みとしてあげています。
  日本と韓国の高校生は、容姿や性格を上げています。

3.現在の希望
  米中韓の高校生の7割以上が成績がよくなることを、現在の希望としていますが、日本の高校生は3割に過ぎません。
  日本の高校生の現在の希望のトップは、友人関係がうまくいくことだそうです。

4.なりたい生徒像
  米国と中国の高校生では、勉強がよくできる生徒を7割から8割が占めています。
  韓国の高校生は、自分に課せられたことを確実にこなす生徒を7割の高校生が上げています。
  これに対して、日本の高校生の5割が、クラスのみんなに好かれる生徒だとしています。

これらのほかに、希望の大学に入学を希望する高校生は、中国や韓国では8割を占めますが、日本の高校生は、3割弱に過ぎません。
さらに、日本の高校生の特徴を際立たせているのは、生活意識です。「食べていける収入があれば、のんびりと暮らしたい。」という高校生が、4カ国中最も比率が高いそうです。
また、日本の高校生はがんばると言うけれども、他国の高校生と比べると、頑張るということの具体像がないことが特徴的らしいそうです。

この調査からは、
他人の目を気にして、クラスのみんなから嫌われないように、容姿や性格に気を配る日本の高校生の姿が浮かび上がってきます。また、勉強や進学などには希望を見出せず、漫画や音楽など身近な文化を楽しむ高校生が多いことを示しています。がむしゃらに頑張ることをきらい、むしろ自分の生活を楽しもうとする気持ちもうかがえます。

今、競争と選別、管理を強化する「教育改革」が推し進められていますが、それには、流されない高校生像が浮かび上がっていますが、将来に希望を見出せない辛さも同時に感じる調査結果です。